日本森林技術協会は、森林・林業の幅広い分野にわたる技術力を活かし、業務を実施しています。
【受託業務実績等】には、当協会が林野庁などから受託した業務のうち、一般に公開されている報告書をリンクしています。
生態系保全・生物多様性
(1) 貴重な生態系の保全活動 〜希少な自然を、科学と対話で守ります〜
小笠原諸島や屋久島などの希少な自然環境では、外来種や観光利用による影響が課題です。日本森林技術協会は、科学的な調査・分析・モニタリングに加え、科学では割り切れないコミュニケーションも大切にしています。保全と利活用のバランスを考慮しつつ希少植物保護・在来生態系の回復などの事業を進めています。

【受託業務実績等】
林野庁 「小笠原諸島」における森林生態系保全のための技術開発
環境省九州地方環境事務所 屋久島世界自然遺産地域管理計画
(世界遺産地域における順応的管理保全方策検討業務で改訂作業を支援)
(2) 生物多様性の評価 〜地域に合った生物多様性の指標を提案します〜
30by30などの動きが進む中、森林の生物多様性を適切に評価することが必要です。日本森林技術協会は、森林ごとの特性に合わせた評価手法を設計し、天然林から人工林まで幅広くオーダーメイドの評価手法を提案します。

造林・育林
(3) 造林・育林の省力化、機械化 〜もっと楽に、植えて育てる〜
造林・育林で省力化・効率化を進める技術として、低密度植栽やコンテナ苗、一貫作業システム、ドローンを使った苗木運搬、下刈り機械などの技術があります。日本森林技術協会は全国の事例を把握し、技術指針の作成にも関わった豊富な知見に基づき、地域にあった手法をご提案します。

【受託業務実績等】
林野庁 コンテナ苗生産の手引き
林野庁 スギ・ヒノキ・カラマツにおける低密度植栽のための技術指針
林野庁 低密度植栽技術導入のための事例集
(4) ドローンの活用 〜ドローンを使う「仕組み」づくりで簡単作業〜
ドローンは導入するだけではなく、制度や業務の流れを変えることが必要です。苗木の運搬、申請・検査、資源把握などについて、日本森林技術協会は操作だけでなく、データ活用や業務フロー改善まで含めて支援します。全国の先進事例をもとに、地域に合う運用方法を提案します。
【受託業務実績等】
林野庁 森林整備事業における補助金の申請・検査のデジタル化に向けたガイドライン作成等委託事業
林野庁 造林のためのドローン活用事例集
林野庁 ドローンを活用した苗木等運搬マニュアル
水資源・山地保全
(5) 水源涵養機能の評価 〜森が育む水の力を、数字で示します〜
森林の手入れや施業が水資源に与える影響を定量化することが重要です。日本森林技術協会はSWATモデルと観測・地理空間データを統合し、流域単位で水循環を評価し、分かりやすく可視化します。
【受託業務実績等】
会誌「森林技術」特集「森林と水」No.975 2023年7月10日発行
林野庁 森林の水源涵養機能の発揮に向けて(パンフレット)
林野庁 山地保全調査(森林の水源涵養機能の評価・発信に関する調査)
(6)森林土木技術の効果検証 〜山を守る技術を、科学で確かめます。〜
大雨の激甚化により山地災害リスクが高まっています。日本森林技術協会は研究者と連携し、筋工などによる森林土壌保全の現地実証から定量評価まで一貫して行い、得られた知見を設計や維持管理手法の改善、施策立案に活かします。
【受託業務実績等】
林野庁 山地保全調査(濁水対策手法の検討に係る調査)
林野庁 山地保全調査(保安林整備と併せて筋工等が設置された森林における浸透能の把握に関する調査)
技術者の派遣・人材育成
(7) 地方自治体の森林管理への伴走支援 〜地域の森づくりを支えます〜
市町村の林務担当者は、森林・林業の専門知識が不足し、森林管理に苦労されています。真の課題がどこにあるかわからない場合もあるでしょう。日本森林技術協会は様々なお悩み相談に応じながら、最終的に地域の森林管理方針や、多面的な森林の活用方策を作成します。

【受託業務実績等】
(8) スマート林業・GISの普及 〜デジタル技術を現場の力にします〜
生産性向上、省力化を目的として、林業事業体のみならず、行政職員にもスマート林業技術の導入が必要です。日本森林技術協会はドローンを飛ばすだけでなく、取得データをGISで取り扱うまでの研修を行い、デジタル技術の活用を支援します。地域の森林簿や航空レーザデータを用いた実践的な内容となっています。

【受託業務実績等】
林野庁 令和4、5年度路網整備や再造林対策の効果的な推進のための区域の設定に向けた調査委託事業
秋田県大館市 スマート林業普及対策業務
山口県 令和4、5、6、7年度森林デジタル人材育成研修実施業務
(9) 省力・低コスト造林の普及 〜新しい造林技術を、現場へ広げます〜
伐採と造林の一貫作業システムや低密度植栽、早生樹利用などの新技術、造林補助金の申請・検査におけるデジタル技術の活用について、日本森林技術協会は研修会により普及を支援しています。室内研修に加え現地研修も組み合わせることで、実務に活かせる研修会を提供します。
【受託業務実績等】
林野庁 造林に係る省力化・低コスト化技術指針、事例集など
林野庁 令和7年度・省力化・低コスト化造林及び森林整備事業のデジタル申請・検査等の普及調査委託事業
(10) 林業機械・作業システム 〜安全で効率的な作業体系を支えます〜
施業地の奥地化や林業機械の大型化などに対応するために作業システムの再検討、架線集材の導入が必要となる地域が増えています。日本森林技術協会は作業道作設やタワーヤーダ活用などの研修を開催し、座学と現地実習を組み合わせて、現場で役立つ技術を伝えます。現場向け、行政職員向けなどに対応します。

【受託業務実績等】
林野庁 令和6年度森林作業システム高度技能者育成事業
東京都 令和5、6、7年度林業先進技術導入検証調査等業務委託事業
衛星リモートセンシング・国際協力
(11) 国際協力、技術者派遣 〜世界の森と暮らしを支えます〜
アフリカなどでは森林減少が進み、暮らしや気候への影響が深刻です。日本森林技術協会は、地域の森林を生活のため(燃料など)に伐採する地域住民に対し、改良かまどやエコツーリズム活動などの代替生計を提供するなどの森林保全活動や植林活動を行い、持続可能な森林管理に貢献しています。

【受託業務実績等】
JICA 「コンゴ民主共和国」持続可能な森林経営及びREDDプラス促進のための国家森林モニタリングシステム強化プロジェクト
JICA 「カメルーン」持続的森林エコシステム管理能力強化プロジェクト
JICA 「ボツワナ」マスタープラン策定を通じた森林・草原資源の保全と持続可能な利用のための能力強化プロジェクト
(12) 衛星リモートセンシング、技術移転 〜宇宙から森を見守ります〜
アフリカなどにおいて森林変化を継続的に把握するには、衛星データによる定量評価が有効です。日本森林技術協会は技術支援を受ける国の政府や技術者が自ら持続的に森林資源情報を計測・活用出来るよう、低コストで利用できるデータとシステムを提供しています。

【受託業務実績等】
JICA 「ボツワナ」マスタープラン策定を通じた森林・草原資源の保全と持続可能な利用のための能力強化プロジェクト
JICA 「SADC」南部アフリカ地域持続可能な森林資源管理・保全プロジェクト





