協会職員の瀬戸智大専門技師・南波興之リーダーが、日林協も行っている小笠原諸島でのアカギ等外来植物の駆除がオガサワラヒヨドリやハハジマメグロなど在来鳥類にどのような影響を与えているのかを調べ、Bird Research誌に研究論文を発表しました。
【雑誌名】Bird Research
【論文名】小笠原諸島母島における森林性鳥類に対する外来植物駆除の影響
【著者】瀬戸 智大、南波 興之
22 巻 p. A1-A9
発行日: 2026/10/5
DOI:https://doi.org/10.11211/birdresearch.22.A1
抄録
小笠原諸島では外来植物の侵入により森林生態系の劣化が懸念されており,外来植物駆除等の森林保全対策が進められている.本研究は,母島石門地域における外来植物駆除が森林性鳥類に及ぼす影響を把握することを目的とした.調査は片側25mのラインセンサスにより,オガサワラヒヨドリ,トラツグミ,ハシナガウグイス,ハハジマメグロ,メジロの5種の個体数を記録した.得られたデータをもとに,調査ライン単位の広域スケールと,確認地点周辺の地形や植生を含む局所スケールの解析をそれぞれ一般化線形モデルで行い,局所スケールの解析では種ごとに最適スケールも検討した.その結果,在来3種では外来高木優占林が個体数に負の影響を及ぼしていることが明らかとなった.一方,外来植物駆除後の環境に対する反応は種によって異なり,オガサワラヒヨドリやハシナガウグイスは駆除後7年以上経過した植生回復後に増加が見られたのに対し,ハハジマメグロやメジロは駆除直後の開放的な環境を利用していた.また,鳥類の分布を規定する要因としては地形ではなく植生が重要であった.本研究により,外来植物駆除は在来鳥類に概ね有利に作用するものの,効果は種の生態特性と空間スケールに依存することが示された.
【雑誌名】Bird Research
【論文名】小笠原諸島母島における森林性鳥類に対する外来植物駆除の影響
【著者】瀬戸 智大、南波 興之
22 巻 p. A1-A9
発行日: 2026/10/5
DOI:https://doi.org/10.11211/birdresearch.22.A1
抄録
小笠原諸島では外来植物の侵入により森林生態系の劣化が懸念されており,外来植物駆除等の森林保全対策が進められている.本研究は,母島石門地域における外来植物駆除が森林性鳥類に及ぼす影響を把握することを目的とした.調査は片側25mのラインセンサスにより,オガサワラヒヨドリ,トラツグミ,ハシナガウグイス,ハハジマメグロ,メジロの5種の個体数を記録した.得られたデータをもとに,調査ライン単位の広域スケールと,確認地点周辺の地形や植生を含む局所スケールの解析をそれぞれ一般化線形モデルで行い,局所スケールの解析では種ごとに最適スケールも検討した.その結果,在来3種では外来高木優占林が個体数に負の影響を及ぼしていることが明らかとなった.一方,外来植物駆除後の環境に対する反応は種によって異なり,オガサワラヒヨドリやハシナガウグイスは駆除後7年以上経過した植生回復後に増加が見られたのに対し,ハハジマメグロやメジロは駆除直後の開放的な環境を利用していた.また,鳥類の分布を規定する要因としては地形ではなく植生が重要であった.本研究により,外来植物駆除は在来鳥類に概ね有利に作用するものの,効果は種の生態特性と空間スケールに依存することが示された.





