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お知らせ

協会職員が小笠原諸島父島の外来種クマネズミの生態に関する論文を発表しました

弊協会職員の瀬戸智大専門技師が横浜国立大学の小池文人先生と共著で論文を発表しました。

論文名
小笠原諸島父島におけるクマネズミによる茎葉の食害と嗜好性
著者名
瀬戸 智大1)2), 小池 文人1)
1)横浜国立大学大学院環境情報学府
2)一般社団法人日本森林技術協会
発表誌名
日本緑化工学会誌 2026 年51 巻4 号 p. 413-421
doi:https://doi.org/10.7211/jjsrt.51.413

抄録
外来げっ歯目による生態系への影響が懸念される小笠原諸島父島において,本研究はクマネズミ Rattus rattus の茎葉に対する嗜好性と採食圧を定量評価することを目的とした。ルートセンサスでクマネズミによる植物の茎葉への食害を調査し,植物種ごとの嗜好度を算出して固有種・広域分布種・外来種の嗜好度の分布を比較した。また場所の採食圧を,これより嗜好度の大きな植物種が食害を受ける閾値の嗜好度として求め,調査ルートごとに採食圧を算出した。その結果,固有種の中に特に嗜好度が高い植物種が存在することが明らかになった。植物種間の嗜好度の頻度分布の中央値は種群間で有意差はみられなかった。一方,固有種に嗜好度が大きい種が存在することで,植物種間のばらつきが固有種でより大きい可能性が示唆されたが,その傾向は弱かった。調査ルートの採食圧は高標高域で高い傾向があった。父島の高標高域に残存する乾性低木林には嗜好度の高い植物種が多いことから,植生タイプとクマネズミの密度の関連が示唆された。本研究は,海洋島における外来げっ歯目による植生への影響を定量評価したものであり,今後の保全・管理に資する知見を提供する。

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