土佐の森・救援隊 理事  松本 誓さん
土佐の森・救援隊 理事  松本 誓さん

小さな山を持つ者には、
頼れる“セミプロ”は貴重だ

土佐の森・救援隊 理事
松本 誓さん(60)

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高知県の「森林ボランティアの父」と呼ばれる人が、今も土佐の森・救援隊の精神的支柱として活躍している。高知県で最初に森林ボランティア団体を立ちあげ、これまで10を超える団体の立ちあげ支援をしてきた松本誓さんだ。

「大げさなことではないのです。私は県の森林局職員で、当時の橋本知事が『森林整備にボランティアの力を活用できないか』と提言したのを受けて、仕事として担当しただけです」

始めてみると、実にさまざまな人が参加してくる。遊び気分の人もいれば、逆に「ぜひ本格的に林業をやりたい」という人もいる。そして森林整備の実効を上げるには、本気の人にチェンソーなりを使って本格的作業をしてもらわないと、どうにもならないことがわかってくる。

「そこでプロ予備軍というか、ボランティアのひとつ上の取り組みをしたいと考え、この土佐の森・救援隊が生まれたのです。林をひと山でも整備できればと思ってスタートしましたが、メンバーたちが熱くなっちゃって(笑)」

定例会が終わると、多くの会員が酒を片手の反省会を始め、夜遅くまでさまざまな意見が飛び交う。

「俺たちは、マニアックな会だから」と、会員たちは笑う。

「ここから分派したこうち森林救援隊は、イベント的な活動を多くやっています。入り口としては、そういうものも必要だと思いますよ。でも入門編があったら上級編もないとね。ウチはそこを目指しています」と松本さん。

「41年ぶりに帰ってきたら、上流からの土砂で仁淀川の風景が変わっていてびっくり。それでここに参加しました」と言う“定年帰林”の会員もいる。「実家が山を持っていて、ここで修業させてもらっています」という“研修型”の会員もいる。思いはさまざまだが、みんな真剣だ。

「私自身、山を持っていますからね。自伐林家の悩みというか歯がゆさというか、それはよくわかるのです」と松本さん。

活動後の「反省会」は、毎回盛り上がる

活動後の「反省会」は、毎回盛り上がる

自力では管理しきれないけれど森林組合に頼むほどではない、でも環境問題とか水源林とか言われれば放っておくわけにもいかない。土佐の森・救援隊は、自伐林家の切なる思いから生まれた組織とも言える。

「まあ、若い人たちがいろいろやってくれるのを楽しみにしています。けっこう過激な意見が出るから心配だけどね(笑)」

はたして林業の“坂本龍馬”は生まれるだろうか。

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